はるさんの日記。

初心者です。

料理の記憶。

色んな記録をつけるのが好きだ。

高校生の頃から、毎日長文で日記を書いていたし、
今はそれがブログになっている。
数年積み重なると、成長が見られて面白い。

1日1日は小さなことだけれど、
それを積み重ねることの尊さを感じる。

料理の記録も、つけ始めて何年になるだろうか。


インターバルを経て久しぶりに自炊の記録を再開した。

『あれ?意外と気楽に色々作れるな…。』

と実感し、料理と自分の付き合いについて思いを馳せた。

 

初めて作った料理は何だったっけ?

思い出せないくらい、
気づけば子供の頃からよく料理を作っていた。


さらに記憶を辿って行くと、
それは小学校1年生くらいのころから。

わかったさん、こまったさんという、
子供向けのお料理小説のシリーズを親に買ってもらって、
それがとっても好きで、夢中になって読んでいた。


一番好きだったのはこれかな。

 

わかったさんのアップルパイ (わかったさんのおかしシリーズ)

わかったさんのアップルパイ (わかったさんのおかしシリーズ)

 

 


家ではなかなか、ゆっくりとお菓子も作れなかったけれど、
ストーリーがとても魅力的で、

『どんな夢のお菓子ができるんだろう??』

と、わくわくしながら、繰り返し読んでいたことを思い出した。


多分、人生で一番最初に、自分が作りたいものを作った瞬間は、
このアップルパイの中身の、リンゴ煮だったのだと思う。


本で何度も見て夢見ていたリンゴ煮は、
アップルパイのために最適化されており、
それ単体で食べるのにはちょっとだけ向かなかったけれど
(※ただし皮はむいた。)

自分で自分の好きなものを作る、
自分で夢を形作る、

という瞬間に、ドキドキし、楽しみ、
そこから私と料理の付き合いが始まったのだと思う。

 

少し話はそれるが、
この本をよく読んでいたことを思い出して、
母が私に、そして弟妹達にしてくれた教育
(というより愛情という方が適切か。)のことを想った。

この本が好き、と母に言って、買ってくれたんだなと。
夢中になって読んでいるのを知って、
シリーズを揃えてくれたんだなと。

家の中にある私が好きだった本は、
親から私への愛にあふれているのだなと知った。

 

料理が好きだ。

いつも、母と対話している気持ちになるから、料理が好きだ。


母は生け花の先生をしていて、
それで身を立てられる女性だった。


家族みんなが食べ残したサラダさえ、
片付けられたあとでふっと見ると、
美しい芸術作品のように整えられていた。

 


いつも、季節のものを意識した献立を考えたり、
お祝いの時には花柄の和紙をマットにしたり、
綺麗なお花を添えてセッティングをしてくれていたり、
体調が悪い中で、家族のためにと料理をしてくれていたり。
(闘病中も折にふれ料理を作ってくれて、
その日の姿を思い出すと、今でも胸が締め付けられる。)

そんな母の姿を、料理を通じて、思い返す。

子供のことを思って料理を作り、
笑いかける母は、
世界で一番美しい人で、私の大好きなひとだ。

母が、日々の料理に、どれほどの想いをかけてくれていたのかを思い知る。


母を見て、
決して敵うことのない壁のように感じていたものだったけれど、
自分の心のなかに母の残してくれた様々なものがあることを知ると、
少しずつでも近づけているのかな、と感じる。

 

今はもう、色々なことを聞きたくても聞けないところにいるけれど、
料理を通じて、母と対話している。

お母さんは、どんな思いを込めて作ってくれていたのかな、って。

 

ふとしたときに温かく嬉しい気持ちになって、
母が1日1日の積み重ねで残してくれた想いをかみしめる。
今日も。きっと明日も。

 

 

 

※なお、写真はマッシュポテト、即ち、蒸してつぶしたジャガイモである。

 

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